七福神とは
七福神とは、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神のことを呼びます。七福神信仰は、今からおよそ500年前、室町時代末期頃の京都に始まったそうで、応仁の乱など、戦乱続きの室町時代末期は、庶民も神様の御加護を求めていました。また、この頃には商業が起こり個人が利益を求め、願うようにもなってきました。
七福神はインド・中国・日本の様々な神様から成りますが、そのような生まれも育ちも違う神様たちが、力を合わせて人々に福を授けると考えられたのです。
七福神詣(七福神めぐり)とは
七福神の安置してある寺社を巡拝する「七福神詣で」は、江戸時代の頃から正月の初詣や立春の日に盛んに行われるようになりました。最近では御朱印ブームなどで、多くの人たちが一年を通して七福神めぐりをするようになってきました。七福神めぐりは水害・火災・盗難など七つの災害をのぞいて、生命・財産を守り、七つの幸福が授かるといわれています。
宝船と七福神
七福神が乗っている乗り物といえば宝船。この宝船の絵に「長き夜の 遠の眠りの みな目覚め 波乗り船の 音のよきかな(なかきよの
とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな)」という回文(上から読んでも、下から読んでも同じ文)が書かれているものをお正月に枕の下に敷き、回文を唱えて寝ると、よい初夢が見られるとされていたそうです。
上総の七福神めぐり
かずさ地域の七寺により「上総七福神」を巡るコースが定められています。福を呼び込みに、七福神めぐりをしてみてはいかがでしょうか。
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